テニスのフットワークを鍛える練習の種類は数多くあり、求める能力によって変えていく必要があります。
鍛え方によってつく力が変わってくるので、発達段階に応じてメニューを変えるのが効果的です。
横の動きを鍛える鍛え方
テニスの場合、フットワークは横の動きと縦の動きに種類が分かれます。
シングルスでは両方の動きをよく使うことになりますが、ダブルスの場合には、どちらかというと横の動きが中心になります。
そこでフットワークの鍛え方としてはサイドステップが有効です。
サイドステップは、横動きをするときの基本動作であり、しっかりと行う必要があります。
また、ただ蟹のように動くのではなく、足を交差させたり、スキップしたりするように動くことで足周りの筋肉を鍛えることができます。
また、素早くサイドに動くだけでなく、切り返しをすることも大切です。
足をクロスにするフットワークをすることで切り替えたときの足の動かし方をマスターすることができます。
準備体操で行う時には最初はゆっくりとした動きから少しずつ早い動きに変えていくのがよい方法です。
いろいろな種類のサイドステップがあるので、その時に最もあったメニューを実行していくと効果が上がります。
前後に動く動きの鍛え方
テニスでは前後に動くフットワークも大切になります。
そこで効果的な練習が前後に走るフットワークです。
コートのエンドラインに立って、そこからネットまでダッシュをします。
その後、エンドラインまでバックダッシュをする。
このような練習を10本程度取り入れています。
テニスでは後ろに下がるフットワークはとても大切であり、野球のフライボールを追うようにボールからいったん目を離してしまうと相手のラケットの動きを見抜くことができません。
そこで正面を向いたまま、後ろに下がるフットワークを身につける必要があります。
前ダッシュと後ろダッシュを組み合わせた鍛え方はとても効果的です。
種類を増やして実践に近づける
前後のダッシュは効果的な練習ですが、飽きが来てしまいます。
そこでラケットやボールを利用してより実践的な練習に変えます。
例えば前衛の選手であれば、後ろに下がるときにボールをスマッシュさせるようにします。
スマッシュをしたらネットをラケットでタッチして、また後ろに飛んだボールをバックダッシュで追いかけスマッシュします。
こうすることによって1つの練習で2つの能力を鍛える練習メニューが出来上がります。