テニスの試合は長く、ディユースなどを繰り返すと長期戦になります。
長期戦になればなるほど動かなくなってくるのが足であり、フットワークが悪くなるとこれまで追いつくことができたボールにも追いつくことができなくなります。
下半身を強化する大切さ
テニスにしても他のスポーツにしても下半身を強くすることはとても大切です。
テニスのようなボールを打つスポーツの場合、どうしても速いボールを打つことに魅力を感じる人が多いのですが、上半身のみでボールを打つのは怪我をすることにもつながるので下半身強化が大切です。
そこでしっかりと行いたいのがランニングです。
テニスでランニングをする時には2つのポイントがあるので、意図を考えて練習に取り組むと効果的な練習をすることができます。
下半身強化と持久力強化
1つ目のポイントが持久力と下半身の筋力強化を狙ったランニングです。
マラソンのように走ることが中心になりますが、長い距離をできるだけ速く走ることができるようにしましょう。
距離は人によりますが、2kmから5kmを選択する人が多く、ペースはその人のペースで走り続けることが大切です。
また、持久力を鍛えるためには毎日行うのが効果的なので、毎日走ることができる距離を選択しましょう。
音楽などを聞きながら走る人も最近は多く見かけるようになりました。
フットワークを鍛えるために必要な筋力をつける
テニスでランニングをする時にはフットワークを鍛えるためのランニングもするとよいです。
ただ、フットワークを鍛えるためのランニングは長い距離を走るのではなく、短い距離を素早く走る力が求められます。
私が指導をするときによく行ったメニューがダッシュとバックダッシュの組み合わせです。
テニスコートのエンドラインからネットまでダッシュをして、ネットにタッチをしたらバックダッシュをする。
これを5往復ワンセットにして基本練習に組み込んでいました。
目的は走りながらフットワークを鍛えることで、イメージとしてストロークを打って前に出る動きと、前に出た後で後ろに戻るバックステップの練習をすることができます。
ダブルスで前衛をしている選手は、この動きが必須のため、最初のフットワーク練習で取り入れています。
このほかにもコートのサイドラインからサイドラインまでサイドステップでランニングをさせるメニューも横の動きを鍛えることができるので、フットワークメニューとして取り入れています。
持久力も大切ですが、テニスでは瞬発力の方が求められることが多いです。