プロテニスの世界において圧倒的な強さを誇っているのがジョコビッチです。
強烈なサービスやストロークに目が行きがちですが、彼の本当の強さはディフェンス力にあります。
世界一のディフェンスと評されることも多く、これが強さの要因になっています。
体の柔軟性が生み出す能力
ジョコビッチがテニスの世界で活躍している大きな理由に柔軟性があります。
股関節が柔らかく、足を大きく開くことが可能です。
この体の柔らかさが柔軟なフットワークを生み出し、守備範囲を広げることができます。
足を大きく広げることができるのは、それだけボールを追うことができる範囲を広げることが可能になります。
そんなジョコビッチのフットワークの良さが生み出している象徴的な技がスライディングショットです。
ボールにぎりぎりまで寄ることができ、身体の動きを止めた状態で打つことができるだけでなく、次の動作に移りやすくなるので相手がボールを打ち返してきたとしても対応をすることができるショットです。
一般の人がやると怪我をしたり、スライディングをして止まることができず、次の攻撃に移れなかったりするものですが、ジョコビッチは自分の攻撃手段として有効に利用をしています。
このような一見できそうにないことができてしまうのは、彼のフットワークの良さとボディーバランスの良さから生まれています。
ボールを拾ってチャンスを得る
ジョコビッチのプレイスタイルで象徴的なのがボールを拾って相手からチャンスがもらえるのを待つ傾向があります。
実際に対戦をした選手が、ジョコビッチが相手の時にはどこに打ってもボールを拾われると言われたぐらい彼のディフェンス力は優れたものがあります。
このようなプレイができるのはフットワークの良さだけでなく、ボールがどこに飛んでくるのかを読む力に優れていることも挙げられます。
相手選手からしてみると、どこに打ってもボールを拾ってくるような選手と対戦するときには、できるだけ厳しいコースを狙わないといけなくなります。
逆に厳しいコースを狙いすぎるあまり、ミスショットをする可能性が高くなります。
ジョコビッチは試合時間が長くなれば長くなるほど勝率が上がっていく傾向があり、この数字からも接戦になってラリーに持ち込むとジョコビッチが優位になるという傾向が現れています。
テニスではショットやサービスに注目が集まりがちですが、フットワークよく守るということでも試合の勝率を上げることができます。