テニスでボールを打つときにはできるだけよい姿勢で打てば、力があり、正確なボールを打つことができます。
リターンにおいても相手がどのようなリターンを打ってくるのか事前に予測をすることができれば、こちらが動く準備をすることが可能です。
時間にすれば1秒以内のことですが、この1秒の違いでボールに追いつくことができるかできないかが変わってきます。
相手の目線と体勢に注目
リターン予測をする時に最初に着目をしたいのが目線です。
人間は無意識のうちにこれから打とうとしている場所の方を意識してしまいます。
見るときには打つ直前ではなく、その少し前にボールの位置を判断する段階でこれから打とうとする方向を見ることが多いです。
そこで打つ前の目線に注目するとよいです。
2つ目のポイントが踏み出した足の向きです。
テニスでボールを打つときには、打ち出すときに右利きであれば左足を前に踏み出すことになります。
この踏み出した足がどっちの方向を向いているかによってある程度のコースを予測することができます。
基本的には足の踏みだした方向に向かってボールが飛んできます。
サービスを打った後のリターンはストレートに狙うか、クロスに狙うのかに分かれます。
このときには狙うコースが広いので自然に体が打つ方向を向くことが多いです。
足の踏みだし方向を予測しながら自分がボールの落下位置に真っ先に入るのがよいです。
大切な回転方向とバウンド予想
リターン予想をするときに打ち出しの姿勢以外に注目をしたいのがボールの回転方向です。
テニスではラケットの使い方によって様々な回転をボールに与えることができます。
この回転によって地面にはねた後のボールの方向が変わります。
このためボールにどのような回転がかかっているのかはしっかりと見極める必要があります。
特に注意をしておきたいのがバックスピンです。
フォアハンドのストロークであれば、バウンドした後に伸びてくるようなバウンドをするのですが、バックスピンがかかっているとボールが真上に跳ね上がるような感じになるので予測したところよりも前にボールが上がります。
また、スライス回転やカーブの回転によってもバウンドをした後に方向が横に変化をします。
見極める方法はボールの回転を見る方法もありますが、相手選手のラケットの動かし方も着目するポイントです。
回転をかけるときには、ラケットの動きが通常とは異なることが多いので、そのような動作を見かけた時には、注意をしてボールの回転を見る必要があります。